広告やマーケティングを実施した後、どの数字を見ればよいのか分からない…そんな悩みを抱えている方は少なくありません。
本記事では、売上を構造的に分解し、重要な指標に注目してデータ分析を行う方法を解説します。
これを理解することで、どの数字をチェックすべきかが明確になり、効果的な改善策を講じることができるようになります。
売上の構造分解
まず、売上を分解して考えることが基本です。
売上は次のように構造化できます
売上 = 販売個数 × 販売単価
この式に基づいて、さらに細かく分解していきましょう。
販売個数は以下のように分解できます
販売個数 = PV数 × 転換率(コンバージョン率)
- PV数(ページビュー数)
WebサイトやLPに訪れたユーザーの数です。PV数が増えれば、それだけ販売個数も増える可能性があります。 - 転換率(コンバージョン率):
商品ページを訪れたユーザーのうち、実際に購入に至った割合です。転換率を上げることで、同じPV数でも販売個数を増やすことができます。
次に、販売単価を分解してみます
販売単価 = 1個当たりの単価 × セット数
- 1個当たりの単価: 商品1つの価格です。価格設定が適正かどうかがポイントになりますが、通常は大きく変動させるのは難しい要素です。
- セット数: 一度に購入される商品の数です。まとめ買いを促進するキャンペーンや、セット販売を行うことで、販売単価を引き上げることができます。
販売個数に注目して対策を考える
販売単価は一般的に変えにくい要素です。そのため、販売個数に注目して改善策を考えるのが効率的です。以下のような対策が考えられます:
- PV数を増やす: SEO対策、広告運用、SNSの活用などで、Webサイトや商品ページの訪問者数を増やしましょう。
- 転換率を上げる: 商品ページの改善、ユーザビリティの向上、顧客の信頼感を高めるためのレビューやクチコミの充実を図ります。
広告などの実施前に
①今のPV数や転換率がいくつあるのかを事前に知っておく!
そうしないと広告を実施した効果検証ができず、意味があった、なかったの判断があいまいになってしまいます。
また、事前に数字が弱い箇所があればそこはなぜ低いのかを考えることで必要な対策が分かるようになるため効果が出やすいです
②どのくらい伸ばす必要があるのかを知る
広告はあくまで補助機能。
売上10万伸ばしたいとして、販売単価1万であれば10個売る必要があります。
今広告をやらなければどのくらいの着地見込みになるのか、①のどの項目の数字が弱く対策をすれば目標に到達するのかを考えて広告実施してください。
例えば着地見込みで5万足りなく、転換率が5%であればPV数は100稼がないといけません。その100をAISASのどこで取りに行くかを考えていく必要があります。
まとめ
データ分析を行う際には、売上を構造的に分解し、それぞれの要素に注目することが大切です。特に、販売個数に注目することで、PV数や転換率を改善しやすくなります。まずはこれらの数字を定期的にチェックし、効果的な対策を講じていきましょう。